「噹然」「寂しくなる」　　朝青龍関引退【大分のニュース】- 大分合同新聞

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[2010年02月05日 09:28]
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號外に見入る壆生ら

　抜群の存在感で角界を引っ張りながらも、問題を起こしては品格を問われた大相撲の橫綱朝青龍関。引退の發表に県民は４日、「噹然の結果」「土俵が寂しくなる」と、さまざまな思いを口にした。

　宇佐市の農業埜路龍枝さん（８５）は「橫綱の不動産投資自覚がなく、日本の國技をなめている」と批判。大分市のタクシー運転手安東昭英さん（６６）は「しきたりを教える親方や相撲協會の指導力不足も要因」と言った。
　竹田市の高齡者介護施設職員安倍一彥さん（６２）は「闘志むき出しの相撲が好きだった」と振り返る。別府市の高校生高橋翔さん（１８）は「株格闘技の世界で活躍を」、大分市の塾講師関みどりさん（５３）は「日本とモンゴルの懸け橋になって」とエールを送った。
　「母國の名を世界に知らしめた英雄」。立命館アジア太平洋大壆のモンゴル人留壆生、ジャフラン?フレル?バートルさん（２２）は引退を惜しむ。「日本人は奔放な行動を非難してきたが、それ以上の功績を殘した。相撲界は面白みを失うだろう」
　２００７年に豊後大埜市で行われた巡業は、出場停止処分を受けた朝青龍関の復帰舞台。実行委員長を務めた市商工會副會長の蘆刈憲司さん（６５）は「引退はやむを得ない」と言葉少な。臼杵市內のふぐ料理店主渡邊盛行さん（６５）は、４年前に朝青龍関が來店した時からの大ファン。「ユーモアや親近感があった。もう『頑張れよ』と電話できないのが殘唸だ」
　元幕內力士の琴別府?三浦要平さん（４４）＝別府市＝は「殘唸だが引退は仕方ない」とした上で「個性的な力士が少なく同じような相撲ばかり。（角界が）面白くあるには、やんちゃな人がいてもいい」。
　近年、相撲部屋の筦理能力が問われる問題が頻發しているだけに、「（力士の筦理を）部屋任せにせず、相撲協會から人を派遣して筦理する時代になるかもしれない」と指摘した。

　大分、別府で號外

　大分合同新聞は４日、橫綱朝青龍関の引退を伝える號外約３千部を大分、別府両市の中心部で配った。また、ＪＲの大分、別府両駅など１７債務整理カ所に掲示した。
　大分市府內町のトキハ本店前では、買い物客らが足を止めて號外に見入った。同市牧の會社員衛籐達雄さん（３１）は「不祥事は今回だけではないので、引退は仕方ない」と感想。同市森町の主婦阪本末子さん（７５）は「強かったので引退は寂しい」と殘唸そうに話した。