九電社長が経産省に謝罪　「やらせメール」問題

　九州電力幹部が社員らに対し、国主催のテレビ番組に原発の運転再開に賛成する電子メールを送るよう指示していた問題で、九電の真部利応（としお）病院検索社長は８日昼、経済産業省を訪れ、松下忠洋（ただひろ）副大臣に謝罪した。「やらせメール」の経緯や、再発防止策を説明したとみられる。

　海江田万里経済産業相は、これに先立つ閣議後の記者会見で、レイキ アカデミー「電力会社の思考や体質は何も変わっていない。国民の信頼を得ることができず失望した。二度と起きないようチェックしていく」と述べた。九電に対して、責任の明確化を含めて厳しい姿勢で臨む方針だ。

　この問題では、九電の課長級社員が玄海原発（佐賀県玄海町）２、３号機の運転再開問題を説明する６月下旬のテレビ番組に、ハウスクリーニング再開に賛成するメールを送るよう、自社や子会社の社員に指示。社内調査で、グループ内で組織的に指示が伝達されていたことがわかっている。