「アップグレード」されるボアオ?アジア?フォーラム

第3回ボアオ?アジア?フォーラム国際資本会議が22～24日、「グローバルな資本移動：協力、革新、発展」をテーマにパリで開催され、世界の注目を集めた。

　フォーラムの周文重事務局長は人民日報のインタビューに「『アップグレード版』のボアオ?アジア?フォーラムは、影響力を一層拡大している」と指摘した。

　パリを開催地に選んだ理由について、周事務局長は「ボアオ?アジア?フォーラムはアジア太平洋各国の協力促進を趣旨としている。アジアに対する世界の関心は次第に高まっている。このためフォーラムはアジアに立脚するが、アジアに限定されず、世界へ向けて歩を進めつつある。国際資本市場において欧州は決定アルバイト的な影響力を持つ。国際資本会議を欧州で開催することは、アジアが欧州の土台を活用し、国際金融市場?資本市場全体との連結?協力を一層強化するうえでプラスだ。また、フォーラムは影響力の一層の拡大にともない、世界各地?各界の識者をさらに多く引きつけるようになり、これまでの『アップグレード版』となっている。国際金融情勢の動揺が続き、不確定性やリスクが高まる中、今回の国際資本会議はそのグローバルで広範囲な参加によって、世界の協力促進、特にアジアハウスクリーニングと世界各地の投資機会の強化に対して、非常に重要な役割を発揮した」と説明した。

　アジアと欧州株の経済協力については「欧州経済が低迷し、巨額の負債を抱える中、アジアと欧州、中国と欧州は協調を強化し、共に難局を克服すべきだ。より緊密な貿易?投資協力関係を構築し、より大規模な貿易?資本移動債務整理を実現してこそ、欧州経済の立て直し、アジア経済の持続可能な発展を促すことができる」と指摘。

　さらに「現在最も差し迫った課題は、G20サミットの枠内で、多重構造の不均衡に対して総合的対策を打つことだ。その柱となるのが国際協力を強化し、既存の国際通貨制度を全面的に改革し、代表性?安定性?弾力性を一層備えた21世紀にふさわしい国際通貨制度を段階的に構築することだ」と強調した。