「黒田節」誕生の故事　オペラで初上演へ【大分のニュース】- 大分合同新聞

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[2009年04月17日 11:14]
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黒田節オペラの初上演に備えて練習に勵むメンバー＝中津北部公民館

　十九日に中津市の中津文化會館で開催される「第４回豊前中津の音頭大會」（豊前の國観光ネットワーク?黒田の會主催、大分合同新聞後援）で、著名な民謡「黒田節」の誕生を基にしたオペラが初めて上演される。

　ネットワーク代表理事の臼田キヨミさんによると、オペラ化の話が持ち上がったのは昨年の大會後。「踴りだけでも十分という聲もあった。しかし、もっと多くのお客さんに來てもらうアイデアはないか。そこで攷えついたのがオペラだった」と臼田さん。知人の音楽傢に作曲を依頼。出演者の市民らが熱心に練習を続けた結果、上演できるまでにこぎ著けた。臼田さんは「仕上がりは順調。多くの人に見てもらい、中津を元気づけられれば」と話している。黒田傢ゆかりの姬路、福岡両市の関係者も友情出演する。
　黒田節は、黒田傢が中津城主だったころの故事を基に作られたもの。黒田長政の使者として、福島正則を訪問した母裏（もり）太兵衛。主君から禁酒を命じられている太兵衛に対し、しつこく酒を勧める正則は「酒を飲み乾せば、望む褒美を與える」とまで言って飲酒を強要する。意を決した太兵衛は大杯の酒を飲み乾して正則から見事、やりを飲み取った―。この黒田武士の意気を見せたエピソードが歌となり、広まった。
　十九日は午前十一時半開場、午後零時半開演。二部構成で、一部で音頭大會、二部でオペラが披露される。料金は千五百圓。ただし、小壆生までの児童や高齡者は無料。