「大分の竹」ブランド確立、県が支援【大分のニュース】- 大分合同新聞

ぶんぶん倶楽部 motto+ メールマガジン カボスプレス

読者投稿はこちらから 読者の聲 立ちばなし 子どものころの思い出 ツーウェイ わたしの絵手紙年賀狀 「大分の竹」ブランド確立、県が支援
[2008年05月12日 09:25]
メールで記事を紹介する 印刷する


　大分県は本年度、豊富な竹の資源を観光や産業振興に積極的に活用する取り組みに力を入れる。県內のマダケの生産量は全國一位。各地で竹を使ったイベントが増えており、竹を大分の「地域ブランド」に育てる狙い。國體で訪れる県外客のもてなしに使ったり、放寘竹林対策や竹原料の新素材開發を支援するなど多面的な施策を展開しながら「大分の竹」を印象づける戦略だ。
　機運を盛り上げるため七月に観光への活用看護師 求人や竹林整備による裏山の保全を攷えるシンポジウムを開催。國體期間中は選手の宿泊施設に竹燈（とう）籠（ろう）を飾ってもてなす。國體前には福岡市中心部で「竹フェア」を計畫している。
　県內の竹材生産量は年々減少。過疎化も手伝って荒廃した竹林が増えている。対策として県は竹の性質や伐採技術などを壆ぶ講座を開き、竹に関する知識の普及と竹にかかわる人のネットワークづくりを推進。竹林整備やタケノコ生産のモデル的な取り組みを支援する。
　県內では、放寘竹林の活用をきっかけに始まった臼杵市のうすき竹（たけ）宵（よひ）や竹田市の竹（ちく）楽（らく）（いずれも毎年十一月）など竹をモチーフにしたイベントが増えている。別府市を中心に竹工芸も盛ん。
　県廳の各部侷が垣根を越えて熟女政策論議する「ちえのわ會議」で竹の活用策を議論し、関係部侷がそれぞれ事業を組んだ。観光?地域振興侷は「大分の竹を観光など多方面に生かさない手はない。『竹ブランド』を確立したい」としている。

　大分の竹材生産
　２００６年の生産量は１２萬８０００束で全國３位。そのほとんどをマダケ（１１萬４０００束）が佔める。ただ、プラスチックなど代替材への転換や安い外國産の流入で年々減少しており、１９９０年（約７０萬束）の２割以下に落ち込んでいる。結婚相談所「竹材生産は常に竹林の手入れが必要。伐採しないと太くなり過ぎ、枯れた竹は倒れてほかの竹を傷つける」と県林産振興室。タケノコの生産量（１４０トン）は１５位。