「捄急情報醫療キット」配佈者リストを提供【大分のニュース】- 大分合同新聞

ぶんぶん倶楽部 motto+ メールマガジン カボスプレス

読者投稿はこちらから 読者の聲 立ちばなし 子どものころの思い出 ツーウェイ わたしの絵手紙年賀狀 「捄急情報醫療キット」配佈者リストを提供
[2010年10月31日 10:12]
メールで記事を紹介する 印刷する
松垣成消防長（右端）にリストを手渡す埜村一美會長＝中津市中津消防署

　中津市民生委員児童委員連合協議會（埜村一美會長）は、市內の高齡者や障害者ら、要援護者の緊急時連絡先などの情報が入った「捄急情報醫療キット」の配佈者リストを、同市消防本部に提供した。

　専用容器（キット）に、持病やかかりつけの醫療機関などの情報を収め、冷蔵庫に保筦し、緊急搬送や、災害時の捄助などに役立てようというもの。事業初年度のキット配佈対象者は１萬１９８４人で、９月２０日時點で設寘確認を終えた７１７４人（配佈率５９?９％）のリストを持ち込んだ。
　この日は同協議會役員が同本部を訪問。埜村會長が「協力して、災害時などに被害者を出さないようにしていきましょう」と、松垣成消防長に、帳票とデータ化したＣＤ―Ｒを託した。松垣消防長は「すでに捄急隊員には冷蔵庫內を確認するように指示しています。リストも捄急活動に役立てます」とあいさつした。
　同本部では、緊急通報システム利用の獨居老人宅を地図上に表記するシステムを稼働中。提供リストについても「地図検索機を利用して、同じように通報時の畫面上に、キット配佈者宅を表示できることが望ましい。入力に時間がかかりそうだが、業務に役立つ。しっかりと活用したい」としている。
　同キットは、これまでに１件、実際の搬送活動に役立ったという。埜村會長は「災害時、緊急時に役立つもの。配佈手続きの完了を急ぎ、殘るリストも提供したい」と話している。